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阿保神社境内の見どころ

本殿

慶長13年(1608年)再建か?17世紀前期(推定) 平成7年(1995年)5月 大改修

本殿の形式は一間社流造、屋根は銅板葺です。規模は正面の柱間1.52m(5尺)、奥行2.36m(7.8尺)で、国指定文化財で比較すると小規模であるようですが、一般的には大きい部類とされるようです。拝殿奥の覆屋の中にあり、一部は近年の材とされますが、柱など古材を残していると見られています。身舎の柱は円柱で、柱上に特殊な組物(注1)を置いています。この組物は当社本殿の第一の特徴とされ、肘木と斗からなる通常の組物より単純ではあるものの、よく目立つ特徴的な意匠(組物の一般的な呼称がない)となっています。つまり、建築年代に加えてその様式としても文化的価値が高いと評されています。

(注1)神戸大学名誉教授 黒田龍二先生の 覚書から

また身舎の背面には双折桟唐戸(後戸)が装置されています。この本殿の背面に戸などの建具を設けることはかなり珍しい特異な事例といえます。戸そのものは本殿の建築年代よりは新しい近代の造作と評されますが、特に本殿内陣に直接その戸を設けたものはまだ他に事例が見つかっておらず、今後その調査を進めていきたいと考えています。

大阪天満宮 阿保神社『龍頭の木鼻』
大阪天満宮 阿保神社『龍頭の木鼻』

阿保神社本殿についての神戸大学名誉教授 黒田龍二教授の覚書はこちら

拝殿

天保13年(1842年)12月 再建 平成7年(1995年)5月 大改修

大阪阿保神社拝殿

拝殿は、桁行5間、梁間2間、入母屋造、本瓦葺、中央1間を馬道にとる割拝殿の形式となります。幣殿との境の梁の中央部には、「阿保神社」と書かれた扁額がかけられており、阿保親王の子孫と伝えられ源姓を名のった西阿保村の保田元實氏が書いたものであるとされています。

天井には、花天井と呼ばれる48枚もの見事な花卉図が並べられています。拝殿が再建された江戸時代後期のものではないかとされていますが、時代や作者など詳細はまだはっきりとしていません。

≫ 花の天井画 について詳しく

大鳥居

安政6年(1859年)建立 令和4年(2022年)1月大改修

大阪 阿保神社 鳥居(改装前)

旧鳥居

新鳥居

阿保親王社

御祭神は阿保親王です。親王池の西にあった親王殿跡から移されたといわれています

厳島神社

明治6年 再建・合祀御祭神は市杵島姫命です。親王池の東にあったものを移されたといわれています。

四本の御神木(ごしんぼく)

境内には三本のくすの木と一本のいちょうの木がそびえています。

大くすの木

拝殿奥の南側にそびえる大くすの木は、樹齢一千年を超えるとされています。幹周約4m85cm、高さ約20m、根株張5~6mにも及ぶ巨木で、阿保親王のお手植えとも言い伝えられており、市内でも有数のパワースポットとされています。
樹齢千年大くすの木

めおとくすの木

阿保親王社の裏側には、二股のくすの木がそびえています。ご縁が結ばれるとの言い伝えがあります。
二股 縁むすびくすの木

社務所横のくすの木

社務所横にもくすの木があります。
社務所横のくすの木

いちょうの木

いちょうの木
いちょうの木

手水舎(ちょうずや)

平成7年(1995年)5月 大改修 令和4年(2022年)1月 大改修

現在の手水舎は、令和4年(2022年)の大鳥居大改修の際に新しくされ、同時に石造手水鉢も新しいものになりました。

元の石造手水鉢は天保10年(1839年)に作られたものといわれており、現在は狛犬の奥に移し替えられました。また平成7年の大改修の時、手水鉢の隣にあった古井戸の石版は解体されました。

大阪 阿保神社 手水舎

旧手水鉢

新手水鉢