御神木を未来へつなぐプロジェクト
プロジェクトについて
阿保神社にはその境内でこの地域を見守り続けてきた三本の御神木があります。
春には新芽を吹き、夏には涼やかな木陰を作るこの楠は、地域の皆様の人生に深く溶け込んできた御神木であるのです。
しかし、近年の樹木医の診断により、大くすの木とめおとくすの木の枝が自重に耐えきれず、参拝者の皆様の頭上に落下する危険性があることが判明いたしました。
本来、人々を守るべき御神木が、誰かを傷つける存在になってはならない…。
境内には他にも修繕すべき箇所は多々ございます。しかし、何よりも「命の尊さ」を最優先したいのです。
その強い想いから、今回、御神木の健やかさを取り戻すための緊急整備プロジェクトを立ち上げました。
次の百年も、皆様が安心して祈りを捧げられる鎮守の森を守るため、どうかお力添えをお願いいたします。

これまでの経緯について
宮司の私は、継承から約7年が経とうとしていますが、一歩一歩、阿保神社をお守りすることに真剣に向き合ってきました。
境内には三本の大きな楠(くすのき)があります。
根回りが数メートルを超える、この土地に長く寄り添ってきた御神木です。
春には世代交代でその葉を新しく芽吹かせ、夏には参拝者に深い緑陰を作り、秋には祭りのお囃子とともに揺れ、冬には静かに寒さを受けとめてきました。
阿保神社の境内にとって、なくてはならない存在です。
ある時、これら御神木の木の枝が気になり、樹木医に診てもらうことにしました。
診断の結果、A大くすの木とBめおとくすの木については、適切な剪定をせずに自重に耐えきれなくなった場合、本殿や境内に落下する可能性がある、そう告げられたのです。
阿保神社の境内は、新春の書き初め奉納に始まり、夏祭り、秋祭りと、四季折々の節目に多くの方々が訪れてくださる賑やかで温かな場所です。
しかしある時、ふと見上げた楠の枝先に、長い歳月の重みを感じました。「もし、この御神木の下で誰かがお怪我をされてしまったら……」その不安が胸をよぎった瞬間、私の心は大きく揺れました。
皆さまに寄り添い守ってくださるはずの御神木が誰かを傷つける存在になってはならない、それは神職として何より悲しいことです。
境内を見渡せば、長年の課題である御本殿を含めた摂社末社の整備など、手を入れなければならない場所はいくつも存在します。
宮司としてそれらも等しく大切な守り事です。
しかし、どれほど他の修繕を優先しようと案を練り直しても、「命の尊さには代えられない」という一点に、心は静かに立ち戻ります。
御社殿を整えることも、伝統をつなぐことも、すべては訪れる方々の笑顔と安全があってこそ…
だからこそ、今、私はあえて御神木の健やかさを取り戻す樹木整備を、最優先の務めとして選びたいのです。
甘くみていた樹木整備の費用
「木の枝を落とすだけなら、それほどかからないだろう」——正直なところ、最初はそう思っていました。
ところが、樹木医から現実を聞いて驚きました。
境内付近は道路の道幅が狭く、大型の重機が入れません。
このような場所での高所作業は、「空師(そらし)」と呼ばれる、ロープを使って木の上で作業をする専門技術者でなければ対応できないとのことでした。
空師は、現在日本全国に約30名程度しかいないといわれる、非常に希少な職人です。専門性と希少性から、その費用は決して安くはありません。
樹木医と空師に相談した結果、今回必要な作業と費用は以下のとおりです。
項目金額(税込)内容 枯れ枝の除去・処分約150万円
間引き剪定(1回目)約100万円 間引き剪定(2回目)約100万円
金額を見た瞬間、正直、目の前が暗くなりましたが、それでも、もうこれ以上目を逸らすことはできないと思いました。
小さな神社の現状と私の目指す未来像 社会の変化という『大きな壁』の存在を前に…
神社という場所は、古来よりその土地に暮らす方々の真心によって守られてきました。
阿保神社もまた、代々の氏子の皆様、そして地元の崇敬者の皆様からの多大なるご厚情に支えられ、今日まで歴史をつないでおります。物心両面で支えてくださる地元の皆様には、感謝の念に堪えません。
しかし、時代と共に社会の形は大きく変わりつつあります。かつて当たり前だった『地域全体で神社を支える』という仕組みは、人口の変化やライフスタイルの多様化により、細く厳しくなっているのが現実です。
更に実際にも、当社の境内や社殿の維持管理費も現在の物価高騰などの経済状況を反映してかなりの危機があります。
私は7年前に神社を継承して以来、新しい授与品の調製や様々な企画を通じて、全国の皆様とのご縁を広げる努力を続けてまいりました。その結果、ありがたいことに新しい風が吹き始めています。
日々の管理運営はどうにか行えたとしても、今回のような緊急の御神木の整備といった『大きな壁』に立ち向かうには、これまでの仕組みだけでは限界があるのです。
伝統を守るために、変わり続ける覚悟を。
このプロジェクトは、単なる資金集めではありません。
規模は小さくとも、かけがえのないこの阿保神社の御社殿や御神木を守るために、全国に新しい『ご縁』を広げていきたいという思いと共に、また、同じように維持に悩む全国の神社にとっての、一つの希望の光となるような誠実で透明な企画を形にしたいという思いもあります。
伝統を守るために、変わり続ける覚悟を持つ。
阿保神社が、次の百年も氏子や全国の崇敬者の皆様が集える神社であり、心の拠り所であり続けるための挑戦に、どうかお力を貸していただけないでしょうか。
これこそが、地域の神社が次の世代まで続いていくための、残された一つの道だと考えています。
ご支援いただいた皆様(ご芳名)
御神木を未来へつなぐプロジェクトにご賛同・ご支援くださいました皆様に、心より御礼申し上げます。
- 芳名がここに掲載されます

